アウトドアのサバイバル術

毒のある野草

 

 

「ドクツルダケ」は、雑木林に点々と生える白いキノコです。食べると激しい下痢を起こし、死亡例も多いです。「テングダケ」は、カサの部分に多数のイボがあり、根元が球根状の茶色いキノコです。食べると嘔吐や下痢、呼吸困難になります。

 

 

「ツキヨタケ」は、枯れ木に群生していて、シイタケと間違えて誤食してしまう場合が多いようです。食べると激しい下痢と嘔吐を起こします。「ギンナン」には、メチルビリドキシンという成分があり、これが中毒を引き起こします。大人は解毒酵素を持っていますが、幼児や子供が食べると嘔吐やけいれんの中毒症状を起こす場合もあります。

 

 

「ナンテン」は、一見食べられそうな赤い実をしていますが、誤食するとけいれんや呼吸麻痺を引き起こします。とにかく吐き出すことが重要です。飲み込んでしまったら水を大量に飲み、のどに指を入れて吐き出すようにします。

 

 

「ヒョウタンボク」は、夏にヒョウタン形をした赤い実がつきます。一見食べられそうですが、誤食すると嘔吐やけいれんを引き起こし、死亡することもあります。ナンテンと同じように、とにかく吐き出してしまうことが重要です。

 

 

「シキミ」の実は、中華料理に使う八角に似ていて食べられそうに見えます。味もクリに似ているといわれ誤食しやすいものです。嘔吐やけいれんなどの中毒症状を起こし死亡することもあります。

 

 

「トリカブト」は、全体に猛毒のアルカロイドを持っています。食用にできるニリンソウの葉に似ているので、誤食してしまうこともあります。短時間で死亡した例も多く、誤食したらとにかく吐かせて病院へいきましょう。